この番組を見た後に小林信彦のテレビの黄金時代 (文春文庫)を久々に読んでみたのだが、結局70-80年代におけるバラエティ番組再構築というか小林信彦目線で言うところのヴァラエティ番組の衰退と崩壊が、現在さらに拍車がかかりTVそのものがもがき苦しんでいるように感じてしまった。
その中で最後の方に「オレたちひょうきん族」に関する評があり、サタデーナイトライブと絡めて以下のような文章がある。
この辺りから、ぼくはビデオを録画しているが、当時、面白いと思ったものでも、今観ると再見に耐えない。明らかにアメリカの「サタデイ・ナイト・ライブ」(一九七五年~・NBC)を参考にしており、あれはスタンダップ・コメディアンの寄せ集めだから、真似る方法としては悪くないのだが、フジテレビという局にヴァラエティの伝統がないことが大きなマイナスになった。
色物芸人でヴァラエティ番組が出来ることはすごくすくなく、まして関西の芸人ではとても無理である。騒々しい番組の最後にEPOのポップな歌声が流れると、ホッとしたのを覚えている。その瞬間にのみヴァラエティの本質が現出したのかも知れない
テレビの黄金時代 (文春文庫) p354
それとこの本に書かれている、バラエティとはナンだ?!という解答が凄く心に強く残っている。
<ヴァラエティ>とは、多様、なんでもあり、の意味である。<ヴァラエティ・ショウ>は、異質なものがぶつかることによって生じる面白さが狙いだ。
テレビの黄金時代 (文春文庫) p359
この言葉は正論なのではあるが、これが出来ない最大の要因として、ヴァラエティを作った小林信彦たちの世代が下の世代に真っ当にこの系譜を伝承しなかった、どうせ伝承出来っこないというちょっとした自尊心の高さが及ぼしたものであることを肝に銘じておきたい。
サタデーナイトライブにまつわるエトセトラ - 「戯言」?ダイアリー (via toronei)